「書評」紛争の心理学:融合の炎のワーク A・ミンデル著/こん
 
読者のためのまえがきより)----------------------------------------

この本は主に世界紛争問題に取り組むミンデルのワーク方法について、ですが自己内面への取り組みとしても具体的に読めます。内は外であり外は内であるからです。ミンデルはむしろ、そこから始めなければ、と考えているのです。ひとりの人間のなかにある多面性のなかで、ある面がある面を抑圧しある面は過剰適応する。インナーワークするにはまず、そのどれにも同一化しない長老を育てることが必要となります。客観的、とは他人の視点ではなく自己のなかの長老なのだと思います。

長老になるにも段階があり、ミンデルの言
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