「書評」紛争の心理学:融合の炎のワーク A・ミンデル著/こん
 
・・ワールドワークと称する集団討論で「魂の錬金術的変容(16P)」を促します。

その場ではテロリストと独裁者、主流派と非主流派、あらゆる対立がひとつのワークのなかで激しく罵倒し、泣き、討論するなかで気づきがうまれ、劇的に変容する過程が幾つも述べられているのです。外部からの洗脳、押し付けではなく、「ファシリテーター:促す者」のサポートによって、各自が自分の社会的ランクを自覚すること、抑圧していることや抑圧されていることをつまびらかにしてゆきます。ファシリテーターは言葉だけでなく場の雰囲気、発言者や周囲のダブルシグナル(笑みを浮かべながらも拳を握っているというような)に留意して、微細な一瞬「ホッ
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