カテゴリについて(二流詩人7つの条件補遺3)/佐々宝砂
は、ある意味、本棚の本より価値が高いのである。それは文字通りアーカイブ、大切にしまってあるものなのだとも言える。
もちろん、あとあと取り出すときのことを考えて整理整頓分類して入れて、段ボールの側面には「創元推理文庫・SF・翻訳物」とか「岩波新書・科学」とか「雑誌・SFA・80年代」とかなんとか、カテゴリを書いておかねばならない。でないとわけがわかんなくなってしまう。そうしておくのはえらい手間暇がかかることで今私の書斎はかなりどーしよーもない状況で誰か便利屋を雇って片づけなくてはいけないくらいなのだが、それはさておくとして、とにかく私はかような理由でカテゴライズの重要性を身に沁みて覚えた、ので
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