詩にとって 「新しいとは何か」/つきのいし.
 

そして現代、現代の詩上で、‘新しいとは何か’を何度目かにして改めて問うことは、
なんだか素晴らしいことだと感じた。
(今まで、新しい詩、と口にしたことは何度かあったが、深く意識していなかった。)

 その伏線は、とても豊かな地層のようだ。
私達も、そのひとつになる。薄くとも太くとも、残る。
 そして、これまでの伏線は、全く堆積されたものなのだ。
今から同類の‘土’を積もうと、同じであっても‘時’や‘質’が重なることは無い。
貴重な土として被さっていく。その担い手になる。


‘詩’という形なき型紙を元にして、
今後、どのような文体を、心象立体的に裁断していくのか。

[次のページ]
戻る   Point(9)