米原駅ノート/渡邉建志
 
パーがある(閉まっている)。そのほかはとくに何もない。
駅から歩いていって5分のところにサークルKがあった。
プリンを買って駅前へもどる。

終電を逃したのは私だけではない。駅前のロータリーに散らばって、
7人ぐらいがそれぞれ待っている。
始発を待つサラリーマンが、ぼくの左3メートルでスーツをかぶって寝ている。
慣れているのだろうか?(それは辛い生活だろうなあ。)
かばんから日経が見える。
ぼく右3メートルには20前後の若者がいて、
携帯でシューティングゲームのようなものをやっている。
それから、サークルKで買ったラーメンを食べている人がいる。
女の子2人組が、バス停のとこ
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