かくかくしかしか/書く掻く詩か死か --詩と詩人についての雑文/岡村明子
 
う言説は例えば師匠と弟子の関係ならありえるが同じ土俵の上に立っているならば少々おせっかいというものだ。自己と他者との境界線をはっきり引きたい(際立たせたい)人もいるであろうし、そうでない人もいるのであろうが、いずれにせよ私たちはお互いに自分のアイデンティティーを侵害しない尊厳を持つべきだ。揺さぶられることは当然、あると思うけれども。ただ「詩あるいは詩人とはなにか」という議論はそれとは別のものなので考えが違えば批判されることも当然考えている。それを覚悟の上で、今の私の考える「詩あるいは詩人とは」を書いてみる。説明はくだくだしいかもしれないが、かなりシンプルであると思う。

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様々な
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