狂った夕立/プテラノドン
 
自転車のかごに乗っていた子供の瞳はこうだ。―見てはいないが、映している。
映されていた、天使は、大人になるための訓練をしていた。それというのも
見過ごす事で、無疵のまんま成長したがる人間がたくさんいたから。
天使だからといって、頭をひっぱたけば泣きはするが、それもいつかは
泣き真似となる?もしかして、―もう、すでに?
もちろん 試すつもりなら、ゼウスからの(法律も規則もこれにはかなわない)
手痛い仕返しを覚悟しなくちゃならない。でも、
別の子供だったら話は違う。奴等、神々ときたら、
自分の子供だけを可愛がる。ときとして、その振る舞いは
゛人間以上に人間じみていて、誰が神だか分らな
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