スーパーガールはキャノンボールで死霊と盆踊り/佐々宝砂
そのむかし、「キャノンボール」というオールスター総出演の大バカなカーアクション映画があって、バカにしながら見れば楽しいが、本気で楽しみにしながら映画館で見たら悲しくなるようなシロモノだった。本国ではどうだったか知らないが日本ではものすごく売れた。お正月映画で、あまり考えなくてもいい内容で、お子サマに見せてもそう害はない、という点が受けたのかもしれない。私は大人になってからテレビで「キャノンボール」を観た。大笑いしながらツッコミしまくりで観た。子どものときに観なくてよかったな、と思った。
80年代のはじめ、当時の子どもらしくスーパーカー狂だった私の弟は、「キャノンボール2」を観に行きたがった。
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