二流詩人7つの条件/佐々宝砂
 
・カリスマ詩人になりたいのかしらー、あるいはひとさまに尊敬されるネット詩界の重鎮になりたいのか? いや、もちろんそんなことはない。私がなりたいのは二流怪奇詩人だ。 

そもそも自分が何をしたいかわからなくなるようではいけない。思い出さねばならない。私は本当に心の底から二流怪奇詩人になりたいのである。教科書に載るような詩人にはあんまりなりたくない。一流にも大物にも重鎮にもなりたくない。いやさらに昔に遡れば、私は、詩人でも批評家でもなくほんとはマンガ家になりたかったのである。一流詩人や一流批評家や一流小説家になりたくなくても、一流マンガ家になら、今すぐにだってなりたい(笑)。しかし絵がヘタ過ぎて全
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