二流詩人7つの条件/佐々宝砂
 
まった。なるほど私の詩は技術的にたいしたことないなあと思った。私は、自分がかくありたいと思うよりは詩が下手だし、無知だ。そういう自覚がある。だから私は、詩の歴史を勉強したり、詩の技術を勉強したりした。ことばあそびや韻の練習をしたり、いろいろな詩型を試してみたり、不得意テーマに挑戦したり、継続的にネットの詩を読みその批評を書いたり、文学史の本を読んだり、テツガクをかじったり、図書館にある詩集を片端からよみあさったりしてきた。でもだんだん自分が何したいのかわからなくなった。もしかしたらH氏賞とか中也賞とりたいのかしらん私、それともネットで人気を得たいのかしらん、もしかして嶽本野ばらのごときゴスロリ・カ
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