川村 透氏の2作品/Dr.Jaco
・・・。
そもそも批評家では無く、作業として行うことはできない。親近感無しには何
も言えない。要するに好みということ。
その中での違い。聴こえるか聴こえないかということ。読んでいく。イメージ
が湧く。親近感も湧く、と、分岐点があるのは、彼が鳴らす「泡ぶき」とか、
「たぷん」といった音が、そこまで全く音のしなかった私のイメージに乱入し
てくるということ。というか、私は自分が書く時も人の書いたものを読む時も、
イメージに集中しようとするほど音が無くなってしまうのだ。
「夜のレモン」が死体のまぶたを見せる時、私はそれが見開くイメージへと誘
われ、思いきりそちらを妄想してしま
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