「みとふかちゅさにゅ」/後期
薄くする。
さささ。
都市の表面を水平に移動する微かな摩擦。
ちゅ、が刻んだ点を、
さ、が線へ引き延ばす。
ひびは割れ目にならない。
擦過痕になる。
ロゴの輪郭が甘くなる。
標識の矢印が短くなる。
塔の先端が丸くなる。
さ、は壊さない。
均す。
角を低くし、
差異を浅くし、
起伏を鈍らせる。
み、が吸い、
ふ、が削り、
ちゅ、が潰したあとを、
さ、が一様に滑らせる。
都市は震えない。
しかし表面が同時に摩耗する。
そして、
みとふかちゅさにゅは
巨大化しない。
拡散する。
都市全体が
み
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