祝祭/後期
祝祭
??
光の広場
高名な建築家の最後の作品だと聞いた
帽子の男が私で
子どもの声で満ちている
風に揺れる旗は、祝祭の印か?
水たまりに空が落ちて
覗くと私よりも帽子の方が
生々しい
路地の角、帽子に被られた人達が
影を求めて
光彩のただなかに
押し出されてくる
「ちょっと違うな」
私は場違いな買い物を
してしまったらしい。
??
伸びて、伸びて
伸びきったら
縮まる踊り。
雨粒が光を裂き
路面が銀色に反射する
道道で
祝祭は終わろうとしてくれない
猫が路地を滑る
その滑り具合が、あまりに
的を得ているので
猫の中身こそが
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