小説の習作 原稿用紙三頁 #09/田中教平
眠い眼になってきて、納豆をかきまぜる。
「ユウスケ、また眠ったらいいんじゃないの」
「金にならないけれど、暇を潰せるのは幸福だね」
「なに?事業所に対する皮肉?」
「違う。違う、ネットの仕事の話」
朝食を食べた後はカナが片づけてくれた。ユウスケは煙草を喫おうと思って辞めた。チャンピックスという禁煙薬の服薬、三週間目にかかっていたところだった。代わりにコーヒーを求めたがネスカフェの瓶は空だった。彼は無性に苛々した。
本日は買い出しに出る日であった。冷蔵庫の中に食材は無い。その買い出しに付き添う為にユウスケは事業所を休んだ。カナは腰を痛めていたのだった。
十時、外はカッ、と晴れて
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