小説の習作 原稿用紙三頁 #09/田中教平
れていた。ユウスケとカナが買い出しに出ようとして、カナは日傘を差した。
二人黙々とコンビニのATMに向かい、生活費用の口座から予定の出費を引き出した。その先、スーパーマーケットに向かった。
ユウスケは小麦に含まれるグルテンを避けたかったが、それでは大好きなラーメンが食べられなくなるのが難点だった。
スーパーの入り口で茹でラーメンの五袋が安く売られていた。
「買おうか」
とカナが言って、ユウスケは彼の欲望のままに
「ああ、買おう」
と言ってラーメンの五袋をカートのカゴの中に入れた。
ユウスケは書斎のパソコンに向かって私小説を書いているとカナが来て
「なんで二階に来てくれないの、わたし言ったでしょ」
と言った。日頃から何につけて、心理的に、物理的にも距離が近い事をユウスケは問題視してそれを告げた。
インターネットアプリ、ディスコードにレスポンスは無い。
ユウスケは青空を仰いだ。
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