ユウスケの御託/田中教平
害年金はもう支給されているんだよね?」
「そうね、十五日が日曜だからもう入っているね」
「じゃあ生活費をまとめてS銀行のカードに入れに行くか」
「コンビニに寄るって事?」
「そうだよ、それからドラッグストアについてゆくから」
カナは障害年金こそが、この病弱な夫に安心をもたらすものなのだと思ったが、それはじぶんにとってもそうだった。彼女はもうこれでは厳しいから働きに出ようと最近考えを巡らせていたのだった。しかし、地方の文芸誌で彼女の小説は奨励賞を受賞した。その事実は天啓のようだった。彼女は小説を沢山読んで書いた。いつしか作家になりたいと願うようになっていた。
そんなカナをみて、ユウス
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