ユウスケの御託/田中教平
 
永遠の謎である。永遠の謎は、永遠の力を持っている。そう考えていたユウスケも、一方でもっと冷えた見方も同時にしていた。それは「死ねば伝説」という人物が、彼の眼前に多すぎた為であった。
 書斎の窓の向こうを、キラリと光りつつ乗用車が走り抜けていった。
 ユウスケは一人、それを見ては、じっとその方向を眺めて続けていた。
 日記に、今日のあらましを書いていた所だった。ユウスケは数時間前、自分の死についてとても容易く扱って考えていた事で不快になった。
 
 自分は死ぬような事も常に考えていると。考えて鬱になるほどだ。しかし精いっぱい生きた結果の無様な死を想っていると。

 こんな事を志向する程
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