小説の習作 原稿用紙五頁 #07/田中教平
ない。ただWORDを立ち上げ、昨日書いた小説を、もう一度総点検した。それを終えると、瞑想を行おうとした。目をつむり、呼吸に意識を集中させた。一時間は行おうと思った。
妻のカナは深夜二時に起きて、ひたすら家事を行っていた。日記に行った家事を書いて、そこにラインマーカーで青いラインを引いてゆくのだが、頁が一面、真っ青になっていた。
疲れは、イライラを、イライラは怒りを誘発した。
カナはユウスケと違い、平穏な朝を迎えるという概念が皆無であった。家事がすべてであった。
ユウスケがノロノロ朝の行いをしていると、カナはつい、怒り口調になってしまうのだった。
「ばか」
「こら」
という言葉
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