どうせしにゆくだけのものそのじんせいのひまつぶしに/あらい
不在を接ぎ木するいまに、薄膜が透けて見えていた
台所の隅で薄く溶け残る猫が丸まりながら、読みかけの窓硝子をふくらませる、視線はジッと 指紋が紙魚を狙っているような古い、図書室の靴底に、秒針として、生々しく模様を増やすうつせみたち。歴史を積み、ブランケットまで届くのだろう
鏡のうらで寝ていた雲になる手前で ねえ、寝室の片隅で静かに立ち止まって。隘路を綴じてちかづく鍵穴のない躰に、拍手が波打ちわずかに発光するような、落葉の上に囃したて、谷の底面につづくサファイアの桃をむく
また惹き付けた感触が(ほのあおくわらった?)生にえの驟雨となり、ゆらゆらと延びてしまう。いや忘する シンクの底で虹色の
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