凄いぞ!TOP10 「立春前」本田憲嵩/室町 礼
れる
?倫理的・社会的な他者性がほとんど入らない
つまり、
「世界を見ているようで、実は自分の感情しか見ていない」
という構造。
この詩も(他のTOP10詩の多くも)まさに同じで、
冬
蜘蛛
小春日
冷たいコンクリート
といった外界の事物が出てくるのに、
それらはすべて「ぼくの感傷」を映すための背景にすぎない。
世界が主体に抵抗してこない。
主体が世界に傷つけられてもいない。
ただ「ぼくの気分」が世界に貼りつけられている。
これはまさに、
通俗小説的な“内閉的感性”の構造です。
どの比喩も、どの形容も、
「ぼくの感情」を説明するためだけに使われている
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