一日半/田中教平
も行ったが、インフルエンザ、コロナ、どちらも陰性であった。
ふたり病院の会計を済ませ、薬局に向かい、風邪薬を貰った。医師曰く、これで先、土曜日、日曜日休んで快方すれば、それは一時的な風邪であるし、それでまた熱が三十八度など出れば、又、病院に来てもらう、という事だった。
薬局を出ると外は真っ暗だった。
「カナちゃん、暗い顔するなよ、ジュースおごってやるよ」
「いいの、でもわたし、いろはす、でいい」
「俺はコーラにするかな」
「コーラ、百九十円するよ」
「なに、買ってやるさ」
ふたりは意気揚々と家に帰った。互いの健康を祝いながら。そして、寛解という形でしか訪れない、互いの持病の治
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)