一日半/田中教平
の治癒を祈りながら。
キッチンでユウスケはハイライトのパックを破って、今日、何本の煙草を喫ったか確認した。禁煙手帳に記入する為であった。そして喫った本数は格段に減って、一日二十本から一日十本。しかも、その十本も満足に喫った訳ではなく、なにとなく火を点けたら消した分だった。
書斎で、小説なり詩歌なりについて研究する時間が増えていた。若山牧水全歌集という分厚い本も買って、それを読みながらいつの間にか自室の寝室に向かっていって寝てしまう事が増えた。その背景には、夜は左利き、ウイスキーの味を覚えた事も関係していた。しかしウイスキーは六十グラム、この量を越えないように、且つ水かソーダ水で割って飲
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)