一日半/田中教平
「すいません、家が近いもので、一旦、家に帰っています。なにしろ、妻が疲れちゃうもんで」
一時間ほど自宅で待つ事にした。ふたり話し合い、その間に夕食を済ませてしまう事にした。
カナはフランスパンをガリガリと切り、多くをユウスケの皿にやった。今朝作っておいたシチューを温める。このシチューには大量の大根が入っていた。
「いただきます」
二人、夢中で食べていると無口になる。ユウスケは思い出したように
「美味しいね」
と言った。カナは
「なんかわたしの方がお肉入ってて、ご免ね」
と一言言ったきりだった。
一時間経ったところで病院に再度、向かった。
待合室で待っていると、ユウスケ
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