一日半/田中教平
カナの確固たる意志がみてとれた。その事を考えていたユウスケも不意をつかれたような顔をして、それからスマートフォンで近隣の病院を検索しはじめた。
「ここだね、耳鼻咽喉科」
病院は徒歩圏内にあった。そしてこの家庭に車は無かった。あるのはユウスケの通勤用の原動機付自転車だけだった。
ふたり外に出るともう夕方であった。ユウスケがカナの手を握ると熱かった。手をとられたカナが握りなおすように力を込めた。
ゴミ集積場を過ぎ、大きな建築会社の広告看板を過ぎると、すぐに耳鼻咽喉科の病院があった。
受付を済ませると、カナの握っていた番号札は五十一番であった。伺うと、今、三十番だという。
「す
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