一日半/田中教平
ユウスケは文庫を捜すのをやめて、時計を見た。昼の十二時十五分だった。
「ああ、いいよ、僕、卵を落として食べるよ」
自然二人は書斎の暖房を消し、照明を消し二階、キッチンへ上がっていった。
ふたり昼食を済ませた。ユウスケは卵かけご飯を、カナは納豆ご飯を食べた。カナの調理でウィンナーを焼いたものも出た。
皿を洗いながら、ふたりで言い合った。
「昼飯で困ったが、結局の所、米だったね」
「朝、昼連続で。でも、お米は飽きないわよ」
そう聞いてユウスケは、世に、生活保護を受けているひとは、ともかくお米を買う。三食でもお腹いっぱいになるから、という方が多いという情報を思い出した。
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