一日半/田中教平
 

 実際、生活はカツカツだった。一か月、障害年金、二人合わせて十四万円で生活せねばならぬ。以前はユウスケも働いていたが、意識が混濁し、入院してしまって以降、まともに職に就くことは難しかった。そうして、リハビリの面でも利用させて頂いている事業所だが、今朝のように体調を崩してしまいがちで、ポツポツとした利用だった。
「ねぇ、買い出し何時に行く?」
ユウスケはハッとして応えた。
「そうだねぇ、今一時だから、二時」
一時間、暇になった。ユウスケは書斎に戻り、今日のあらましを総点検した。そこから不要なエピソードを排す、作業を行った。記憶について語られたエピソードについて、ユウスケが知っているものはシ
[次のページ]
戻る   Point(0)