大寒の頃/田中教平
 
めているよ、難儀だね」
「可哀想だけれど、自然の摂理なのよ」


 カナが腰痛を悪化させ、布団から出られなくなった。
「駄目ね、あんまり無理しちゃうと。気をつけてはいるんだけど」
 気の強いところを見せることの多いカナだったが、こと布団でいろいろ、体を動かしてはユウスケに弱い所しか見せることができなかった。
 幸い、事業所通所にあたって、ユウスケは休日であった。
 それに、正月用に用意しておいたお餅がたんと残っていた。お餅をレンジにかけて、きなこやあんこにつけて食べる事ならば、流石に料理下手なユウスケといえど、行うことができた。
 しかし、一日でお餅だけでは味気ないと考えたユウス
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