大寒の頃/田中教平
もいいが、嗜む程度にしなさい、そして喫ってもイチイチ反省しない事、依存性が増すから、と、躾た。ユウスケの喫煙本数は格段に減っていった。しかしそれでもゼロ本にはならなかった。
「お風呂入れるか?」
ユウスケがカナにそう問うているとき、カナはパソコンで何やら作業していた。
「うん、お願い」
とカナは答えるが、と言ってそれでもってすぐに風呂に入ることは稀だった。カナは風呂が苦手だった。
気がつけばどんどん時間だけが経ってゆく。カナはパソコン作業、又は読書だったりするがそれをやめない。湧いた湯も冷えてゆく。
ユウスケは脳病と言える、統合失調症を患っている。日々、安定して生活する為に
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)