メモ3(今のこと、音楽、人間のこと)/由比良 倖
間が増えていき、その内そっちの自分が普通になってくる。
ここ十数年間の僕の過去には、絶望感以外ほぼ何も無かったから、書くべき過去はほとんど何ひとつ無い。精神の闘病生活には相手がいないので、そこにはドラマは無いし、それに病気の症状についての細かいことは、他に書いたので、今は書く気が無い。僕はもう、自分がいかに苦しかったか、と、書く気がまるで無い。精神の病気を抱えている人には本当に同情する。でも、僕自身が同情を乞うべき時は終わった。僕は、多くの人の、精神病に対しての理解がもう少し深まればいいと思うし、もっときちんとした治療法が確立すればいいと思っている。精神病が、例えば腎不全なんかの病気と同等に
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