メモ3(今のこと、音楽、人間のこと)/由比良 倖
 
等に扱われたらいい、と思うのだ。産まれ付き心臓が弱い人がいるように、脳に病気を抱えやすい人もいる。誰でも落ち込むことはあるけれど、病気としての鬱は、もっと激しく、命に関わるものだ。精神病は、なってみなければ絶対に、本当には理解出来ない。単なる落ち込みや不安と、病気としての鬱は全然違う。息切れと喘息が全然違うように。「自業自得だ」という言葉は見当違いだし、考え方を変えたからって、病気はどうにもならない。

「生きていればいいことがある」と言う。それは、ある意味では正しい。でも絶望している人にとって、普通に生きることは、針山を裸足で歩くくらい、とても困難なことだ。仮に、針山を百歩歩けば天国に行ける
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