世界に最後のふたりになった夢/秋葉竹
と出続けるようになって
あっと云うまに
地表を白蛇が覆い尽くし
あっと云うまに
それがドンドンドンドン迫り上がってくる
「これ、マジで、ヤバくない?」
「ここまで、上がってくるとか?」
「とりあえず、上に上がる?」
「そやねー」
もともと2階くらいに居たわたしたちは
階段を駆け上がってゆく
途中で窓から外をみると
とどまることなく白蛇が増えつづけ
もとの蔵は埋まりきって
近くの家たちも埋まりきっていた
わたしたちは
城を駆け上っていることになって
ふたり
わかれわかれになって
わたしはひとり
恐慌と闘いながら上を目指す
(たぶん、この
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