世界に最後のふたりになった夢/秋葉竹
 
この城も飲み込まれるな)
と想いながら
城の最上階を目指す

最上階に着いても
あのひとは居ない

この城はあたりで一番高く
外は
もうすぐそこまで
白蛇の海と化している
み渡すかぎり真っ白な海のようだ

この最上階も
もうすぐ白蛇に埋め尽くされると
悟ったわたしは
「屋根にのぼるからッ!」

彼女に届けと大声で叫ぶ

そして
窓から身を乗りだし
屋根にのぼる

屋根からみ回すと
ほんとうに
この城のてっぺんを除いて
み渡すかぎり
波立つ白い海だ



彼女が
ようやくあがってきた

手をとって
ふたり
顔み合わせて

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