Scum Swamp/ホロウ・シカエルボク
 
興味が無い、俺は自分の行く先にしか興味が無いんだ、だからいい歳をしてこんなことをしているのさ、そう、これは移動手段なんだ、免許など要らない、速度制限も無い、上下左右、どこへでも行ける、でもこれを乗りこなす為には、イメージをきちんと言語化出来なくちゃ駄目なのさ、俺はこれに乗って、時には地下へ潜り、沸き立つマグマを眺める、空へ上り、水蒸気が凍てついて輝くさまを見る、遥か彼方の地平で存在している自分自身を見る、何かに繋がっているという感覚、千里眼なんて言うと奇妙な印象を受けるかね、それはつまるところ自分自身の深層世界へのアクセスなのさ、パスポートなんか要らないけれど、入口に辿り着くまでに数十年はかかるね
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