正しさ知らない誰もわるくない/百(ももと読みます)
 
ウサンはいう。



 そして、昨日は、おとこやおんなは関係ないと、なぞのつけたしを重ねた。あの日のぼくの瞳へと映りこんだ石のような、おかあさんのまなざし。



 こころをレイプされたといえば、大袈裟だろうか。泣きじゃくる子どもを抱いて、それまで、ずっと耐えていた。ぼくなりに頑張ってきたのだよ。スゥーっときもちの風が吹く。



 こわいものは、みんな、しんでしまった。大切なひとに、そうお伝えしたことがある。



 今朝がた、オトウサンへと、ぼくは、はじめていったんだ。わたしは、なにもわるくない、と。自分でも、びっくりした。全てに於いて、なにも、という絶
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