わからない、だろうが/あらい
 
まなざしが為に、手がかりを紐解く。あまりに不器用で。断片的に、塩水が意図を弾きながら、窓もなくなる奇妙なことに愚想して。両唇は、母胎のなかであるていど、古くなって役に立たなくなるのかな――



稚拙だが 正誤/文の一部は折れた痕
〈おりしおどきざし〉モノの煙の儀のかぎる

 前方の縮れ、いずれ無人になる君に、海の色深区 灰色がかった昊(そら)に廻る。二艘の叢雲が透明な護符に浸透し、働きを正しくまっすぐに遇えること
 いつか複式、汽笛と奥響く
 有り触れて薄っぺらな陽翠に舗装された露(ろ)に空き家がおおく寄り添う、潮の匂いはもうほのか微花にそよぐ気がした。記憶を辿り庭
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