骨董品に念を感じますか/チアーヌ
 
わたしがいつも散歩をする道に、なぜか骨董品屋さんが三軒もある。
一軒は総合骨董屋というか、質流れ品のような貴金属や時計や絵なんかも扱っているの
だけれど、あとの二軒は食器が主な品揃えで、新品と骨董と取り混ぜていろいろ置いて
ある。
たまに気が向くと、小皿や茶碗などを買ったりするのだけれど、わたしが買うものは新品
に限っていて、骨董品を買ったことはない。
たまには柄が気に入って、欲しくなることもあるのだけれど、値段にかかわらず、
どうも受け付けない。
そういえばそうだった、とわたしは思い出しました。昔から、骨董品を身近に置くのが
嫌なのです。
これが、先祖のものであるとか、出所が
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