復路光路。渇いた群衆/あらい
 
ルビ詩=ウタ}と決して肩を押したはず。いや描いたみたいなイミテーション(クリスマスイブ)、演じるほど容易いイントネーション(除夜の鐘)、無名の彩色など淡く。うしろを追ってくる そちら。思考であり耳垢であり流浪の惨禍(一方その先にあるディスプレイ)ならいま、ながくちかい人形の乳房、しろいツラに柔らかく照らし、強い日差しが宿した かのようだった ひかり、やはり手繰っても(不透明の霧のしなり)小池に映った木々が、粗い絵画のようで、どの文字も頭には届かない。]

 それは仮に窓――と。

 私はまず夜の闇をサンダルにコートなんて担いでさ、切り裂いた「イカれたオルゴール」のように、
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