復路光路。渇いた群衆/あらい
ち上げられた貝殻に耳を傾ける。あの寂しいどこか予の姿として戸惑い、その頁もあるがまま、赤い血が伝染って行きました
拭い切れぬ袖を、糸の流れに併せ、祀わる頭は抱き劣され、奥に誘われるかのように、一歩、また一歩と進むなら平気で、少しだけ己の感情や記憶に向き合える存在へ変わっていくのかもしれません
[ひどくおもたい「巨人が眠る湖(アンビエントミュージック)」軽い現実を狂わせ、無気力な雲行きで。触れるたび舞い上がる世は儚く見つめるだけで染み亘る。と、滑稽な驚嘆の唇を酔わせたイロハ。どこへ続くか、知る者はいない――〈水は/曝した/宵は〉』通い慣れた重さを織曲げて 素朴に歩く腕はいらない{ルビ
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