復路光路。渇いた群衆/あらい
くいちぎるものでしょう、
『わたくしたちは、じんわりと角がほつれ、指先に粗さが伝わる。というような調子へ、質を欠いた干渉波が首を洗い、物事に接触する瞬間に滑ってく。時計の逆さに物語が棲むよう/それを待つ苦慮が、すべてはよわさから/奇妙な笑みをうかべ いかにも覚えていない振動で きらきらとたゆたう動きで』
あこがれ。〈手のかかる肉をやく翼の明け暮れが、〉それら双眸を背を向け、まるで地上を優しく照らす 妖精がすける心地へ。かのような盆景が不安や違和感を得るようで。漆黒の眼光を好み、銀の鏡のように湖面に映るなら。もう一度ただそれだけのはたらきが盥に水増しされ、光は粉雪とともに倒影していた
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