Nostomania/あらい
 
がおもしろいほど、捕獲され垂れ下がるビルのスキマを、繊細に。?コブのついた?形状の性ほど、もみ合う天使どもは流れ着いた姿態と呼ばれ、ぐいと鋭いヒールが おぼつかない 舗装の上にどこか決意と秘密を道連れにしながら、またぐ、勢いに任せ、這うように、成長するにつれて、
 ――巻き戻した灰石と施された遺志とで切り継ぎしたもの――
 すでに異形であり不規則のうちで封印された過程など、けちけちと鼓動していく。この膿腫とてまねく阿片窟。やせている、いつかどこかも混じりあい、利き手で探るよう朦朧と錯乱する信号に絞める、
 くるしみの連鎖だ。
 眠る秒針の砂原は折という眼鏡をかけ、まだらな僕がつまらぬ薪の先
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