Nostomania/あらい
の先に みつめる蒼白い地平線に ぶつかるよう侵蝕され。飛び込む程 まばらな一死をなんと記そうが……ああ塗り足しと続く朱色の架け橋が莫迦みたいなツラで辿り着けない。
エリカは 対岸とあり、解錠で蜻蛉(あきづ)がうつろう
あちこちの蛇の目を夢幻に継ぎ合わせて
曼荼羅が形成する座間で、無効では陳舎があるんだ
触れた顔料を頃あつくふかく、ムラなく緩ませるには
瑞鳥のように息を荒げている。
唯一の真実を映しだす陽射し(おてんとさま)がただ、
大粒の装置としてたっているだけの悪意など
ばからしか/夜明けの虹 つぼみが明かない華に。互い発生した部分は ひつこく余興であり、ひとごとのくせに、「きれはし」を伝え 赤錆びた炎症は糸を巡らす。表面の順序と試作葬儀の段取りにあり、虚像と現実の境界線上で根を下ろす、たとえ、語り尽くせぬはなばなし〈災厄――あけはなれる。〉けれども……
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