くだんのために/あらい
 
に浮かび――あゝ精神は風見鶏。不甲斐なさとでも硝子の笈に湛め。異なる数の手足を持ち 今あるヒカリが跋扈する、胎盤はめまいと共に瞑想的なもので。怒りの味がするほど感覚は低い低い瞼で。じつと上澄みを未饐えてゆく
 
 旅立つこともなく極端にのろい切り傷がズレたミクロコスモス

 /ピンホールカメラからみどりごを覗く、凪
   またうまれうまれ、そらへゆくゆく
 /コカインでもヘロインでもあるけど
   鉛筆でセカイ(赤ン坊)と書いて掌に蠢いている
 /輪廻など持ち込めやしない
   途切れた約束を。お忘れになられたからまた
 /ささやくように さざなみだしたという
   ま
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