異世界ものについて/足立らどみ
 
として異世界物が必要”
という段階になっています。

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●(2) 「再創造の自由」が現実なくして存在しなくなった

現実世界はあまりに固定化し、動かしにくい。
身分・学歴・経済的階級・年齢の制約が強まっている。
かつては努力が未来を変えたが、いまは努力が裏切られることも多い。

だから異世界物で語られる“再創造の自由”――
? やり直せる
? 別の/本来の自分になれる
? ステータスを振り分け直せる
? 社会構造の外側で生きられる

この感覚は、逃避ではなく、
**失われた自由の“代替モデル”**になっている。

そしてネット詩人はその自由を、言
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