小林よしのり『コロナ論』シリーズを巡って/鏡ミラー文志
したのは、ロックも同じだった
私はふと、こう考えるようになった。
ロックは、どこに行ったのだろう。
かつてロックは?権威への反抗、?体制への怒り、?弱者の代弁、?自由への希求を掲げていた。
ベトナム戦争、核兵器、公民権運動。?ロックはいつも社会の矛盾に敏感だった。
しかし今回は違った。
? 歌手は沈黙した?
? ミュージシャンは沈黙した?
? ロック雑誌は沈黙した?
? フェスも沈黙した?
薬害の可能性という “命の問題” を前にしても、?ロックは声を上げるどころか、?むしろ“空気に従う側”に回った。
私は失望した。?いや、失望というより、文化そのものの死を見た気がし
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)