小林よしのり『コロナ論』シリーズを巡って/鏡ミラー文志
 
■ 1 コロナ禍の熱狂と沈黙
コロナ禍の最中、私はスーパーで働いていた。?消費者の群衆が、マスク、消毒液、トイレットペーパーへと押し寄せる異様な熱狂を、?毎日、間近で見ていた。
落ち着いてください??その一言さえ“不謹慎”とみなされる空気。?メディアと政治が作った「恐怖の回路」に、市民が一斉に同期した光景だった。
副反応の問題も、薬害の可能性も、ネットでは初期から議論されていた。?しかしテレビは徹底して黙殺した。?「思いやり」や「正義」という大義名分が、疑問の声を封じ込めた。
過去の薬害エイズの教訓はどこに消えたのか。?なぜ誰も、あの事件を想起しなかったのか??。

■ 2 薬害エイズ
[次のページ]
戻る   Point(3)