全行引用による自伝詩。 09/田中宏輔2
して、グリーンピースの缶と缶切りをわたしに差し出し、「お願いします」といったことがある。また、地下鉄に乗っているとき、ひとりの男に手紙を渡され「何もいってくれなくていい、ただこの一節を読んでくれませんか。破り捨てる前に誰かに見てもらいたいだけなんです」といわれたこともある。こういうことはたいてい、奇妙なかたちではあるけれども、愛にかかわりのあることだ。もっともグリーンピースは、愛とはかかわりがなかったが。
(アン・ビーティ『駆けめぐる夢』亀井よし子訳)
「新しいことを習うのが嫌いなのさ」
(アン・ビーティ『駆けめぐる夢』亀井よし子訳)
「七七七号、あなたはつまり、わたしを信じていな
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