血は流れ続けながらすべてを飲み込む/ホロウ・シカエルボク
いことか、俺は逆だった、同調するなんてまっぴらごめんだった、初めからずっとね、でも他に出来ることも無いからやっていた、毎日を違和感だらけで生きていたんだ、苦痛とかそういうものではなかったけれどただただ居心地が悪かった、ここは自分が居るべきところではない、思春期にありがちなアレだよ、ということはもしかしたら俺は思春期を終わらせることが出来なかったのかもしれないな、思い返してみれば若者らしきことなんて何もやって来なかった、このまま干乾びて死ぬんだろうなとか毎日考えていたよ、ま、そんなことはどうでもいい、ここは自分が居るべきところではない、それは結論として間違いじゃなかった、俺はちゃんと自分の居るべき場
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