血は流れ続けながらすべてを飲み込む/ホロウ・シカエルボク
 
き場所を作り上げた、そして長いことそこに居座っている、ふと思ったんだけど、俺が自分の思考を書き出して曝している理由のひとつには、違う生き方だってあるんだよというのを窮屈な連中に示してみたいのかもしれないな、ま、それほど重要な項目では無いと思うけどね、結局それは自分で手に入れるしかないものなんだ、誰かに手を引かれてある程度行くことが出来たとしても、手が離れた途端に迷子になってしまう、自分でうたうことだよ、どんな考えも、イズムも、恥も、傷も、栄光も、自分自身の言葉でうたうことだ、そうすることで明日が生成される、自分が生きるためのものだ、バグだって条件のひとつだ、受け入れて進むだけだ、だからいつでも新しい何かが生まれる、意識も細胞も、骨格だって更新され続けている、その速度を捉えろ、食らいつくんだ、出来得る限りの感覚を総動員して、今そこにあるものを外界へ弾き出せ…気付けば振動はおさまっていた、時間は午前零時だった、もう部屋に帰ろう、そして眠りにつこう、昨日よりも気分のいい眠りは多分約束されている。


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