少女とそして もっぷ/エヴァル−ジュ
に答えに近づけても
九月六日
2歳のあの子が大人のなって
人間だから許して欲しいって思うのは甘えでしょうかと夕焼けが残した
古いガラスの牛乳瓶に
作りものの赤い實の枝いくつかを飾ってあって
それは玄関に
いつも
ガラスだとこの国だから危ないなって
明日こそ別の器にと思って
たまたまそれは未だそのまま
だけれどそんな風に
あれにも これにも理由を見つけて
何がどうだからともあれあれは大丈夫だけどあれは無理あれはダメあれは・・・
命をたどりながら大丈夫を見つめる私はすぐに消えて
ダメを見つめる私
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)