be here now/ホロウ・シカエルボク
 
通り過ぎた日々がただの過去かそれともどこかで書き換えられた記憶かなんてことは誰にも断言出来ないだろう、人生など結局はなにひとつこれだと言い切れるようなものは無く、だから人は安心出来るための安直さに依存したがる、金銭、肩書、抱いた数、抱かれた数、どうしようもない、どこかに書いてあるような価値観を読み上げているだけのイズムを成就だの成長だのとしたり顔で話すなんて御免だね、そんな人生を受け入れるくらいならここで喉元を掻っ切ってみせるよ、血飛沫はきっとお前に降りかかるだろうね、その粘度と温度と重みにお前は悲鳴を上げてその内に発狂し失禁するだろう、でもそれは俺が抱えている狂気のほんの一部に過ぎない、でも
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